「イタリアワインとは実は…~勘違いだらけのイメージ」

「イタリアワインとは実は…~勘違いだらけのイメージ」

今回は勘違いが多いイタリアワインのイメージについてお話ししたいと思います。
イタリアワインは多種多様で分かりにくい、、、と言われます。
ゆえに、間違ったイメージがついてしまっていることも少なくありません。
今回は「イタリアワインって〇〇だよねぇ」とどこかで知ったかぶりをしないように
ありがちな間違ったイメージを挙げていますのでそれを参考に、
正しい知識を身に着けて頂きたく思います。

では参りましょう。

①フランスと比べてなんか安っぽい

フランスワインと比べると、値段が安いものが多いし、繊細ではないし、、、
という意見をちらほら聞きますが、
実際イタリアワインはバラエティに富んでいて、高いものから安いものまで豊富です。
よく見かける物は安いものが多いかもしれませんが、
高品質で繊細なものも実際多く作られています。
「バローロ」や「バルバレスコ」などは高級イタリアワインの基本ですし、
それ以外にもトスカーナで作られる「スーパータスカン」のワインなどは
使われているブドウ品種も醸造スタイルも、ボルドーと変わらないものが多いです。
なぜ、イタリアはフランスに比べて高級ワインが少ないかというと、
「ワインは食事と楽しむもの」という考えが根付いているからです。
それに比べフランスは「王侯貴族が楽しむもの」という考えです。
ワインの位置づけが根本的に違うので、スタイルが違うのは当たり前ですが、
「安っぽい」というイメージではなく、「親しみやすい」という
イメージでとらえると食事との相性も楽しめるのではないかと思います。

②シチリア(南)のワインはしっかりしたものばかり

実はシチリアワイン=南のしっかりワインという考えはもう古いんです。
20年前までは確かにそうだったかもしれません。
ですが、今や、シチリアワインは国際品種から土着品種までバラエティに富んだなワインで溢れています。
最近のトレンドでいうと、重たいワインの方が少なくなっているように思います。
また、2008年のあるワインブックで最高評価を受けたのは
トスカーナやピエモンテなどの銘醸ワイン産地のものではなく、シチリアのワインでした。
数万円する様なワインを差し置いてわずか5千円ほどのワインが高評価を受けたのです。
それだけ、シチリアのワインは洗練され、レベルが上がっています。
とはいえ、まだまだ庶民の飲み物というイメージがある為、
値段は上がりにくくなっているので、今のうちに色々試してみられることをおススメします。

③甘ったるいのが多い

イタリアワイン=太陽をたっぷりあびた果実味溢れるワインというイメージをよく聞きます。
この間違ったイメージはイタリアワインを扱う我々にも責任があるかもしれません。
なぜなら、サービスする方も、ワインを売り込む方もわかりやすい味のイタリアワインを選んでいるからです。
その方が消費者に受けやすいということで多少仕方がない部分もありますが、
何度も言いますが、イタリアワインは本当にバラエティ豊かです。
しっかりしたものもあれば、繊細なエレガントなものまであります。
もはや、一つの言葉(特徴)でくくれないのがイタリアワインの特徴でもあるのです。

④品種が多くてわかりにくい

これは一番よく聞く意見です。
この事柄に関しては否定はしません。確かに出回っているイタリアワインは色々な品種があります。
よってここでは「わかりにくい」を「これなら覚えれる」と思えるるようなコツをお教えします。
イタリアで代表的なものはサンジョヴェーゼ、ネグロアマーロ、ネッビオーロ、トレビアーノ、モンテプルチアーノなどです。
その他、ヴィヴァッカスで扱っているワインだけでも40種類ほどはあるかと思います。
そこで、イタリアのワインの覚え方ですが、品種を覚えるのではなく、
まずは州の特徴を知ることから始めましょう。
イタリアでは(イタリアに限らず)もはや品種だけで自分の好みを把握していると、
品種が同じでも地域によって色々なタイプがあるので、ワイン選びの際に混乱します。
しかし、イタリアは州ごとにワインの特徴があり、これはかなり信用できる指針となります。
そこで、自分が気に入ったワインの州を覚えておいてください。出来たらセットで品種も覚えると完璧です。
例えば「トスカーナのサンジョヴェーゼ」と言われると大体その方のお好みはわかります。
これが「サンジョヴェーゼ」だけだと非常に多くのタイプがあるのでこちらも混乱してしまいます。
イタリアは州で覚える!!これを忘れないでくださいね。

いかがでしたか?
イタリアワインの魅力はバラエティの豊かさと値段と品質が必ずしも一致しないところです。
前回お知らせした一大ワインイベントではそんなイタリアワインが大集結します。
対象地域はヴェネト州周辺です。
これはあまり知られていませんが、実はヴェネトワインは一番多く日本に入ってきている地域のワインなんです。

是非そのヴェネトワインをこの機会に体験してみてくださいね!

 

 

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