赤・白・ロゼに続くオレンジワインが密かなブーム
そもそもオレンジワインとは…
オレンジワインの発祥地は言わずと知れたワインの発祥地でもある
ジョージア(旧グルジア)。その歴史は今から5000年も前に遡ります。
当時ワインを作る際に「クヴェグリ」という大きな粘土製の甕の中に
収穫したブドウを皮も茎も全て入れて自然発酵させるワインの造り方がありました。
現在ではこの製法は「クヴェグリ製法」と呼ばれ、ユネスコ無形文化遺産に指定されています。
これがオレンジワインの原点となり、1990年イタリアで注目されたことを
きっかけに、アメリカやヨーロッパに広がり、現在日本でもじわじわと広がりつつあります。
名前の由来は見た目の通り、オレンジ色をしているからという理由です。
・現代のオレンジワインの作り方…
現在のオレンジワインのほとんどは衛生上の観点もあり、もちろん「クヴェグリ製法」ではありません。
ほとんどが、「スキンコンタクト=醸し」で造られています。
通常白ワインは赤ワインとは違い、ブドウ果汁のみで発酵させますが、
オレンジワインはここで果皮や果梗(果実についている小さな枝)も一緒に漬け込みます。
つまり白ワイン用ブドウで赤ワインと同じような製法で造るものがオレンジワインです。
・お料理との相性よし!…
こうやって造られるオレンジワインは白ワインながら
渋みや複雑味もあるので白ワインに合わせる料理はもちろん、
ロゼや軽めの赤ワインに合うお料理にも合わせることが出来るので
お料理とのペアリングでは融通の利くワインです。
赤ワインと白ワインの中間といわれることもありますが、個人的には白ワインの要素が強いと思います。
どちらかというと自然派ワイン(ビオワイン)に近いものが多く、
キリッとした酸よりはまろやかながらドライな味わいなもの、
若干のクセのあるものが(個人的見解です)、多い気がします。
・ヴィヴァッカスでも飲めるオレンジワイン…
実は、1月のコースに合わせてヴィヴァッカスでもオレンジワインを提供しています。
お料理はテリーヌとフォアグラのムースに合わせたペアリングです。
オレンジワインのコクのある味わいと枇杷のような香りが、
少しクセのあるレバー系のお料理達をさっぱりとうまくまとめています。
機会があれば、是非ご賞味ください。
いかがでしたか?これでオレンジワインの基本はおさえて頂けましたでしょうか。
くれぐれもオレンジが入ってるわけではありませんので、気を付けてください(笑)
まだまだ出回っている数も少なく珍しいワインなので、
見かけた際は是非トライされると良いかもしれません。
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