偽造ワインがなくなる?仮想通貨業界のシステム利用で
根絶が難しい、判別が困難といわれている偽造ワイン業界ですが
その被害額は年間1~6億円とも言われています。
その偽造ワイン防止策に仮想通貨業界のシステムが有効だと言われて実施も始まっています。
昨今ではルディーの偽造ワイン事件が有名ですね。
ルディーは多くのオークションで偽造ワインを製造し、
その被害額は全米で120億円。
逮捕後明らかになった600億円分の偽造ワインはアジア、ほとんど日本に流れてきていると
いいます。私もあなたも飲んだ高級ワインがルディーのワインではないという
証拠は一切ありません。
・高級ワインはリスクがつきもの
高級ワインを口にする機会は少なく、本当に味の違いがわかるかといえば、
我々ソムリエですら判断が難しいものです。
商品を見て判断したり、味わいで判断するのは難しく、
「こんなもんなのかな」で気づかずに終わってしまうことがほとんどです。
・偽造する側の優位性
高級ワインの場合、商品を全て味見をすることが出来ないこと、
また高級ワインを口にするのは数年先、数十年先の可能性が高く、
ワイン偽造犯は稼ぐだけ稼ぎ、所在をくらます時間が十分にあります。
もうひとつの優位性は1本800万円かかるようなワインは、
セラーに入れておくことにステイタス性があり、
そのため、「どうせ飲まれないし」という前提で、偽造が安易に横行してしまうのです。
そのようなワイン偽造を防止すべく、仮想通貨業界のシステム
「ブロックチェーン」を使った防止策がヨーロッパで実施されました。
※「ブロックチェーン」をよく知らない方は→こちら。
ブロックチェーンを使えばワインの製造段階の情報から、輸送業者
運送時の温度に至るまで偽りない情報を残すことができるので
消費者に品質管理が保証されたワインを届けることができます。
ブロックチェーンの可能性はワインのみならず
「食の安全性」の部分で大いに威力を発揮するかと思います。
高級ワインを安心して買える時代がようやく来たという事ですね。
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