「ワインの重たい・軽いは果汁10%か果汁100%か」
ワインを表す表現として「ボディ、重ため、しっかりめ」というのがあります。
これらは共通して何を表しているかというと
飲んだ時に感じる「ワイン感(果実味)」です。
どれだけブドウ感が濃いか、それを表しています。
よく渋いワイン=重たい、飲みにくいワイン=重たいと考えてる方がいますが、そうではありません。
ジュースで例をとると、100%果汁か10%果汁かということです。
100%はいわゆる「フルボディ、重ため、しっかりめ」ということになり
10%は「ライトボディ、軽め」ということになります。
ここで決して勘違いして頂きたくないのは、これはあくまで飲んだ時の感覚であり、
ワインは決して果汁10%で造られたりすることはありません。
このボディ、つまり重たさというのは果実の種類によって左右されることが多く、
有名な種類でいうと、ピノノワールは軽め、カベルネソーヴィニヨンでは重ためとなることが多いです。
そして、ワインの裏のラベルなどによく「フルボディ」や「ミディアム」と書かれていることがありますが、
実はこの表現はあまりあてに出来ないことがあります。
理由はラベルを張る業者によって「ボディ」の考え方が異なるからです。
通常は上記に挙げたような「果実感」でボディを判断することがほとんどですが、
稀に、「この種類の割には重たい(もしくは軽い)からフルボディ(もしくはライトボディ)」と判断する場合があります。
このような場合、例えば「軽め」のピノノワールが使われたワインを「フルボディ」と表現することがありますが、
これは「重ため」のピノノワールという意味であって、「重ため」のワインという意味ではないのです。
ですのでラベルだけでボディの判断すると想像と違うワインの場合があるので要注意です。
「ボディ」を判断するにはある程度ブドウ品種の特性を知っている、
もしくは店員さんにきける場合は聞いた方がいいかもしれませんが、
一般的な「ボディ、重たさ(軽さ)」というのは上記に挙げたとおりですが
実際はフルボディとかミディアムボディなどといっても個人の主観が大きく左右するものです。
ラベルやメニュー、ポップに書かれている「ボディ」に頼りすぎないことが
自分好みの「ボディ」を見つけるポイントです。
自分の中で「これは自分の中のフルボディだな(もしくは)、ライトボディだな」と
データを少しずつためていく事がとても大事です。
いつもメルマガでも散々書いていますが、
自分の好みのワインに出会ったら、まずその国の地域とブドウ品種はおさえておいてください。
いかがでしたでしょうか?くれぐれも「ボディ」の使い方、意味を間違えないようにしてくださいね。
「Masakiワインメソッド」をマスターすればあなたも的確なワインの表現が身につきます。
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