ワインに関する驚きの質問①
- 2017.03.24
- ワインの表現
最近お客様や、外で出会った方に質問されて、驚きました。
そして思ったんです。
「意外と皆さん、ワインの楽しみ方、飲み方の基礎を知らない…」
「意外と皆さん、ワインの楽しみ方、飲み方の基礎を知らない…」
これは私がソムリエだからとかいう上から目線ではなく、
まず、素人とか玄人とかいう以前の問題です。
例えばこんな質問をされました。
「どの国のワインが一番美味しいですか?」とか、
「ワインを知るにはどれから飲めばいいですか?」とか、
「どのワインを買ったらお得ですか?」などです。
これって非常に奇妙な質問なんです。
どうしてかわかりますか??
では、もしあなたがソムリエに同じ質問をしたとしましょう。
①どの国のワインが一番美味しいですか?
ソムリエ:「イタリアです」
②ワインを知るにはどれから飲めばいいですか?
ソムリエ:「まずはチリから初めてイタリア、フランスといった具合ですね」
③どのワインを買ったらお得ですか?
ソムリエ:「チリ産の○○スルというワインです」
ここであれ?と思わない方はまだ、ワインを違う側面で捉えています。
解りやすいようにこの質問をお寿司屋さんでしたとしましょう。
ワインをお寿司のネタに置き換えて考えてください。
そうすると以下になります。
そうすると以下になります。
①どのネタが一番美味しいですか?
寿司職人::「イカです」
②寿司を知るにはまずどれから頼めばいいですか?
寿司職人:「カッパ巻きから初めてウニ、大トロといった具合ですね」
③どのネタを食べたらお得ですか?
寿司職人:「うなぎです」
なんだか「アレ??」となりませんか?
こんな質問をあなたはお寿司屋さんでしますか?
寿司屋の寿司職人に漠然と、”どのネタが一番美味しいか”なんて聞かないですよね。
その日のおススメを聞くんだったら、まだわかります。
でもここではそういう意味ではなく、
イカ、タコ、マグロのなかでどれが一番美味しいかって聞いてるのと同じなんです。
そんなの、自分の好きなものを食べて下さいってなりませんか?
②の質問も同じです。
皆さん、自分の好きなものを好きな順で食べますよね。
ここまでくると③の質問も同様です。
この質問にまじめに答える事はただただ自分の好みを押し付けているだけになるわけです。
上記に挙げた質問は、一般のワインに対するイメージ、
「ワイン=難しい」
「ワインを知る=銘柄を覚える」
「高いワイン=美味しい」という間違った見解の産物です。
では、ワインをどう捉えるのが正解なのか…
それはまた次回をお楽しみに!!
著:正木亜矢子
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