グレートヴィンテージに気を付けろ②
さて、今回は前回の続きで「グレートヴィンテージとの付き合い方、選び方」なのですが
グレートヴィンテージとどう付き合うか、というのは要はチャートをどういうスタンスで捉えるかです。
前回お話ししたようにグレートと評価された年をまるっきり信じてしまって、
いい年なら何でもよいという考えをまず、捨てましょう。
あくまで、ヴィンテージチャートは最終的な判断材料として考えます。
例えば、こんな条件が揃った時です。
①同じワインのヴィンテージ違いが2本ある
②その二つの値段は多少の差はあるがほとんど同じ
③特にオールドヴィンテージ(古い年代)にこだわらない
では、、、、チャートを見て星が多くついている年代のものを選びましょう!
といった具合です。
本当は細かいことを言ってしまうと、前回お話ししたように、
「グレートヴィンテージだからって全部のワインがグレート!」なわけがないのです。
本当に良いか悪いかとはワイナリーの発表しか当てにならないのです。
時々試飲会に行くと、来日しているワイナリーの生産者から
「今年はブドウの出来がよかったよ」と聞くこともあれば、
「今年は収穫前に雨が降ってね…」なんて意見もあります。
同じヴィンテージも細かく地域分けすると良い地域と悪い地域があるのです。
天候は地域によって大きく格差があります。
よく、こっちは雲一つない晴天なのに、100メートル先は大雨、なんて近年ざらにありますよね。
気候でヴィンテージの良い、悪いが大きく左右されるという事は、
地域別の気候を見る必要があるのです。
でも、全ての生産者から「この年はいい、悪い」なんて聞く事は不可能ですし、
ましてや、それを記録するなんて研究者レベルでしかありえません。
ですので、私は、まず、ヴィンテージチャートは見ません。あてにもしてません。
上記で述べた数少ない条件がそろった時にだけ参考にします。
だからと言って、グレートヴィンテージを知っていて損することはありません。
グレートヴィンテージを他のヴィンテージと変わらない値段で味わえたら、
「ラッキー」ですし、グレートヴィンテージのものを早い段階で買って置き、
値段が上がったところで売る、味わうというのも優越感があります(笑)
また、これはヴィンテージに関する情報で、知っていて損はない事ですが、
もし、自分の欲しいヴィンテージ(特にオールドヴィンテージ)をネットなどで買う際は、
色んなショップを見比べましょう。
年代が古くなればなるほど、色んな値段のつけ方がされてくるので、
ショップごとで数千円の差はざらにあります。
安いからと言って飛びつくと、管理がちゃんと出来ていないものもあるので、
きちんと管理がされているか、チェックしましょう。
ページを見ていると大体きちんとしてるかしてないかはなんとなくわかります。
いかがでしたか?
くれぐれも「グレートヴィンテージ」に振り回されることにならないように
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