今更聞けない!?ロバートパーカーって何してる人?

今更聞けない!?ロバートパーカーって何してる人?
ワインをネットで買ったり、酒屋さんで買った事のある人なら
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか??
「パーカーポイント 93点!!」とか
「ワイン アドヴォケイトで絶賛!」などという、宣伝文句。
こういった宣伝を参考にする人、されない人はいらっしゃるかと思いますが、
実際その点数って何なの?と考えたことありますか?
 
あまり知られていない、そのポイントとは…
まず、ロバートパーカーとはどういった人間なのか?ですが
 
本名はロバート・パーカーJr。
アメリカ人のワイン評論家です。

パーカー

今では世界で最も影響力のあるワイン評論家として知られ、
その方がつけたワインに対する点数がパーカーポイントとして
世に出回っています。
ではこのパーカーポイントとはどうやってつけられているかご存知ですか・・・・??
 
点数評価
まずは、100点満点中、50点は最初から基礎点数として与えられます。
そしてそこから、
味わいを20点満点、
香りに15点満点、
熟成の見込みなど全体的な質に10点満点、
色などの外観に5点満点と振り分けていきます。
 
そしてその点数をもとに、ワインの評価をしていきます。
100~96点をExtraordinary(最高)
90~95点をOutstanding(傑出)
80-89 Above average,(平均以上)
70-79 Average(平均)
60-69 Below average,(平均以下)
50-59 Unacceptable(受け入れがたい)
 
といった具合です。
point
 
テイスティングにかける情熱は本物
実際のバイヤーズガイドには8000本を超えるワインが掲載されていますが、
パーカー自身が実際に試飲したものしか載せません。
彼は毎年3か月間はそれぞれのワイナリーを訪問し、テイスティングを行い、
残り9カ月は本の執筆をしています。。
ボルドーのプリムール(先物)のテイスティングでは、

ボルドー滞在中の5日間でで700種類ものワインをテイスティングします。

その影響力
価格や、生産者の評判などを参考にせず、客観的な評価をすることから、
ワイン業界から絶大な信頼を得ています。、
それは彼の評価がワインの売れ行きを左右するほどで、
ボルドーの著名なワイン生産者は、パーカーポイントが発表された後に
自社のワインの価格をつけるほど、絶対的評価として知られています。
以下のような宣伝が成り立つわけです。
point 評価

さて、ここまでで、ざっくりとではありますが、
パーカーという人物と、その点数についてお分かりいただけたかと思います。
ではこの点数をどうとらえるのか?
「点数の高いのを選べばいいんじゃないの?」と思われる方もいるかと思いますが、
それだけでは、いわゆる「あなたの好きなワイン」に出会う事は不可能です。
 
では、どうすれば…?
パーカーポイントの落とし穴については、また次回お知らせいたします。

著:正木亜矢子