ワインと値段の関係

ワインと値段の関係

ワインを選ぶとき、あなたは何を基準にして買いますか?


見た目、値段、作り手、産地、ブドウ品種、、、などなど。
今回はワインと値段の話です。
実際のワインの値段はどのように決められてられているのか?
コストパフォーマンスの悪いワイン、いいワインはどう見分ければよいのか?
ワインショップでワインを買う時、レストランでリストを見たとき、
ワインの事を知り尽くしていて、どのワインでも知っているという方は稀だと思います。
プロのソムリエでさえ、全世界のワインを網羅しているわけではありません。
そんな時にワインの価格のつけられ方のカラクリを知っていれば、、、、
ワインを選ぶ際に少しは役立つのではないでしょうか。
「値段が高いワインは良いワイン?安いワインは悪いワイン?」

「値段=ワインの品質」という考えは完全に間違いではありません。
しかし常にこれを基準に選んでいると、
コストパフォーマンスのいいワインにはいつまで経っても出会うことはできません。
高い値段のワインには高い理由が、安いワインには安い理由があります。

①手間暇(経費)がかかっているから高くなる
丁寧な作業をするために人件費がかかっているという理由で高いワインです。
例えば、ブドウを収穫する際に人間が手摘みしているか、それとも機械でごっそり収穫しているか、
人の手で一本一本丁寧に除草しているか、それとも肥料を使っているか、
収穫したブドウの良いものを粒単位でを丁寧に選定しているか、それとも房単位で選定しているか、などです。
また、出荷するまでの熟成期間が長いワインもそれにあたります。
それ相応の時間や熟成保管する場所、管理する費用もかかる為、値段は高くなりますが
値段相応の安定した品質を期待できるワインでもあります。

②知名度のあるブランドワインだから高くなる
有名な醸造家やワイナリーが手掛けるワインであったり、
ひょんなことからマスコミなどで取り上げられ、突然知名度があがったワインなどです。
ときに「カルトワイン」などとも呼ばれます。

③手間暇(経費)がかからないから安くなる
大きなタンクなどで大量生産ができる、人件費がかからない、関税が安い等
一度に簡単に大量に生産できるものは、当然ながら安くなりますが品質も期待はできません。

④まだまだ知名度がないから比較的安くなる
良品質のものでも、ブランド化していなかったり、ブランドのものでもリリースしてすぐというのは
比較的安い値段が付くことが多く、時間がたつにつれ値段がじわじわと上がってくるワインです。

⑤協同組合だから比較的安くなる
これは当然ながら個々の企業努力によるものがほとんどですが、仕組みで安くなっているものもあります。
例えば、ヨーロッパの協同組合などは品質管理が厳しいところが多く、しかも組合とうことで所有できる
畑も多く量産できるので高品質で安いものがあります。

細かい要因を上げだすときりがありませんが大きくはこの5つに分けられます。
◆ワインの選び方
では実際にワインを選ぶとき、あなたの目の前にあるワインが前述した①~⑤のどれにあてはまるのか。
それはは地域別や、ラベルから読み取れることがあります。

・歴史のあるワイナリー…ラベルにワイナリーが出来た年が記載されていることがある。
・ビオワイン…ラベルにビオマークがある。イタリアなら「葉っぱ」マーク、
フランスなら「AB」とかかれたマーク等「Nature」「Bio」など、ラベルに書かれている。

・誰でも聞いたことがあるような名前が入ったワイン…いわゆるブランドワイン
・カリフォルニアやトスカーナのワイン…「カルトワイン」が多い地域

・大量生産タイプ…日本の大手飲料メーカーが仕入れている南米産のもの
・人件費が安い…途上国のワインはそういった傾向にあります
・関税が安い…瓶詰めでなくタンクで海外から仕入れた場合は関税がゼロ(チリ、アルゼンチンなど)
もしくはかなり安くなる(オーストラリア等)。

④・これに関してはプロやメーカーに聞くという事が主ですが、できて間もないワイナリーなど
若手の生産者のものは当てはまることが多い。

・スペイン、フランス、ドイツ、イタリアには協同組合が多数あり
イタリアではフリウリ、アルトアディジェなど北の白、
フランスではコートデュローヌ、ラングドックなど南の赤、ドイツはバーデンなどやや南、
スペインはプリオラートの濃い赤など、どの地域も有名な場所ではなく、いわゆるド田舎の地域がほとんど。
◆あくまで一つの基準に
ワインと値段の関係にはワインが作られる過程や、付加価値などで
価格が変わる為、その背景や情報を知らないと本当の価値は見出すことは難しいのはもちろん、
趣向品ですので、品質が良いからといってそれが必ずしもそれが「自分にとって美味しい」ワインであるとは限りません。

実際、高い確率で掘り出し物を見つけるには飲食店やワインショップなどで
きちんと信頼できるソムリエに聞くことが最も有効な方法です。
因みに個人的な意見ですが、量販店、スーパーなどで売っているワインは大体が値段相応のものが多いです。

あなたがその時、本当に欲しいと思うワインを見つけるには、いつも申し上げている事ですが、
色々なワインを体験してデータを取っておくことが必須です。
しかし、データ不足の中ワインを選ばなければならない時は、
ラベルをじっくりみたり、地域別の傾向を是非思い出してみて下さい。

あなたが良いワインに出会えることを心より応援しています!!

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